WEBでモノを売るということ

ECディレクターが考えるこれからのwebビジネスについて

「新商品、全然売れないですね…」
「そもそもが人が来てないですね…」
「(解析ツールを見ながら)…でも、何度も商品ページにアクセスしてる熱心ユーザーがいますよ!これは見込みありなんじゃないですか?」
「…それ、あなたと私ですよ」
「……」

まずは集客。話はそれから!

こんにちは!
ECディレクターの岩下創です!

さて、今日はネット集客についてお話をしたいと思います。
ネットで物を売る上で一番身近で怖い話と言えば、商品、そしてお店の存在が認知されないこと。

僕自身がそうなのですが、商売について考える時って
「こんなものを売ったらお客さん喜ぶんじゃないか」とか
「こういう接客したらきっとファンになってくれる」とか
「この部分のコストを削ったら利益を確保できるんじゃないか」とか
そんなワクワクした思考からスタートするので、けっこう大前提をすっ飛ばしがちなのですが、それらすべてはお客さんに来ていただいてからの話。

当たり前ですが、一度でもお客さんに来てもらえないと、本当にその商品やサービスがいいものかどうかは分からないのです。

目指すのは「正しい集客」ではなく「最適な集客」

「集客って結局どうやるのが正解なんですか?」
ECの運営の話をしているとそんなことを聞いていただく事もあるのですが、正直いつもこう思っています。

それ、僕も知りたい!!

だってそんなどんな状況でも「正しい」と呼べる集客方法なんて僕の知る限り存在しないからです。

理由はシンプルに2つ。
1つ目は集客施策は無数にあるから。
そして2つ目は最適な施策は商品やサービスによって変わるから。
です。

ためしに、思いつく集客施策を上げてみましょう!
SEO、バナー広告、SNS、ブログ、新聞の折り込み、CM、ラジオ、イベント開催、チラシ配布、電車の中吊り広告……
どうですか?
時間があればいくらでも出てきちゃいますよね?
それに、例えば今までメルマガでやっていたことがLINEで代替できるようになったり、テレビの代わりにYoutubeという巨大な集客プラットフォームができたりと時代により集客のトレンドもめまぐるしく変化しています。
それに、例えば女子高生向けの新作スイーツの広告を新聞折り込みで知らせたりしないように、基本的に目的の顧客層の好みやライフスタイルは違うので、商材や客層によっても正解は多岐にわたります。

…と考えると「これをやれば正解!」という集客方法は無いというのはなんとなくわかるかと思います。

では、集客の改善はできないのか?
大丈夫です。
どの状況にも当てはまる「正しい集客」はありませんが、時と場合」を見極めて「最適な集客」を見出していく方法はあります。

大海原で「現在地」と「進む方向」を見失わないために

様々な可能性が広がっている「集客」という要素はまさに大海原。やるべきことは無数にあり、本当の意味で誰も正解を知りません。僕たちはネットで商売を始めた瞬間そんな大海原に投げ出されて、進んでいる方向は合っているのか、どうやって泳げば早く進むのか、もしくはどこかに潮の流れがあるのかも分からないまま、自力で目標の島を見つけて泳いでいかなければならないのです。

こうした状況の中で最も大切な事は、まずは自分たちの「現在地」を知ることです。そして、そのうえで「進む方向」を見極めることです。

今やろうとしている集客施策は、あらゆる集客手段の中のどのポジションに位置するのか?
目的としている事を本当に達成できるのか?
そこを見極めないと、いつの間にか用意していたコストは尽き、集客の大海原で延々と彷徨うことになってしまいます。
実際、この「集客ポジション」をしっかり把握していないばっかりに、営業マンに勧められるがままに赤字の広告を購入し続けていたり、社員の貴重な労働時間を使って、効果の薄い内容のブログを延々と続けるなど「残念な集客」をしてしまう事例は本当に多いです。
限られた元手でしっかり成果を上げられるように、次のページを参考にしてまずは「現状把握」から始めましょう。

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岩下 創

【株式会社BACKPACK代表 ECディレクター、ライター】 東京都出身。食品会社、自動車部品会社での勤務を経て、株式会社SEETHELIGHTに入社。メンズファッションECサイトの運営、クリ...

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